それ、腎臓病ですか?
こんにちは!
necco舎のはなこです。
我が家の預かりっ子・ドラ、
もう換毛が始まっています><
まだ「これからが寒さ本番!」というときなのに
去年もこの時期、ばんが換毛真っ盛りでした。
犬的には
冷たい空気の中にも、
何か春の兆しみたいなものを感じているのかな?
彼らの皮膚感覚は
ニンゲンのそれよりもずっと鋭敏ですからねー。
冬に限ったこと、というわけではないのですが
「腎機能の数値が落ちている」
「腎臓病の初期と言われた」というご相談を
これまで、いくつかいただくことがありました。
また
相談されたわけではないけれど
たまにお散歩で会う犬たちや、知人の犬家族に
「腎臓が悪くなって療法食を食べている」
という子が
わりとたくさんいるらしいのを耳にします。
シニアになるにつれ
年に応じて腎臓の処理能力が落ちてきた…ということは
もちろん考えられないことではありません。
でも、中にはすごく若い子も。
以前横浜の自然療法フェスタにいらした飼い主さんは
まだ2歳なのに「腎臓病かも」と言われたとおっしゃっていたし、
ご近所のシニアさんも、
4歳のときに「腎臓病です」とあっさり言われたそう><
腎臓病、流行ってます(笑)
…って、
流行ってるわけじゃないけど、
獣医さんが
「腎臓病」という言葉を簡単に使いすぎているんじゃないだろうか?
というギモンが。
(肝臓病もしかり、です><)
「腎機能の半分以上が失われないと、血液検査数値には出てこない」
「一度壊れた腎臓は元には戻らない」
なんて言われているので
獣医さんが検査数値を見ながら
「腎臓がよくない」なんて言うと
きっとすごく驚くことだろうし
心配で胸が張り裂けそうになってしまいますよね。
そして獣医さんが勧めるのだから、と
ごはんが「腎臓の療法食」になっていく…というのは
自然の流れです。
だってこれ以上悪くしたくなんだもの。
だからお医者さんに
「療法食に変えた方がいいですよ」と言われたら
「指示通りにしなければ、もっともっと悪くなってしまうにちがいない!」
と考えて当然。
私がご相談を受けた方々のわんちゃんはみんな
血液検査の結果
「腎臓の数値が基準値から外れていた(高かった)」
というもの。
様子を見ましょうと言われて
3か月後、半年後に再検査したけど
数値は変わらず(あるいは多少悪化)…という感じ。
様子見にあたって
獣医さんから今の食事の内容について問診を受けたとか、
食事についてのアドバイスをされたという人は
ほとんどいませんでした。
様子見の段階だからということなのでしょうけど、
様子見の段階だからこそ、
適切な食事指導が必要なんじゃないかな、
とも思うのですが。
中には様子見もナニもすっ飛ばして
「療法食に変えたら?」という例も><
結局、食生活はほとんど変わらないまま再検査を受けて
「やっぱり変わってないね」
「前より高くなってるね」
…ということで、
「初期の腎臓病です」という診断に至ることに。
お話を伺うと
みんな以前とそれほど変わりなく
比較的元気に過ごしているようでした。
もちろん、元気だからと言って
「腎臓病ではない」という根拠にはなりませんが。
でも血液検査の結果はよくないし、
獣医さんからは「療法食に変えるように」とのご提案があるし
「どうしたら??」と焦ってしまうのです。
私にご相談を下さる方は
「ドライフードだけで大丈夫かな?」って
普段から、
少なからず疑問に思っている方が多いので
そこで改めて食事について考えるきっかけができるわけですが
犬のためには
「栄養バランスばっちりの(ホント??)ドッグフードが一番!」
と考えている飼い主さんは
我が子が嫌がりさえしなければ
そのまますんなり療法食に移行していくんだと思います。
ご相談のきっかけは
「療法食は不味そう>< だから手作りでなんとかならないか」
ということだったり
「療法食にプラスして何か腎臓にいいものを食べさせたい」
ということだったり
「療法食で本当に大丈夫なんでしょうか?」
という疑問だったり
様々なのですが
一様に
「元に戻らない腎臓が悪くなってしまった」
という、大きな不安に苛まれていました。
でも
ご相談を受けて、
わんちゃんに会わせていただいてお話を伺ったり
体を触らせていただいたり
会えないときも、
普段の様子をお聞きしたり、
血液検査の結果を詳しくお聞きしたりすると
「ほんとに腎臓病なのかな?」と思うことがありました。
昨年の終わりごろご相談を受けたNちゃんも、
そんな宣告をされたヒトリです。
…ということで
実際の例から、ちょっと考えてみたいと思いますが
ものすごく長くなっちゃうので、
続きは悪しからず後日^^;
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