総合栄養食とはなにか。
こんにちは!
necco舎の はなこ です。
またまた下書きに入れたまま放置してしまったシリーズを^^;
これは昨年書きかけたものですが
体裁を整えて、ちょっとつづきを足してアップします。
----------------------------------------------------------------------------------------
このところ、お散歩で会う犬友さんたちと
それぞれの犬たちの身体の心配ごとについて話す事が続きました。
切ないけれども
みんなだんだんそんな年になってきたのです。
お散歩でよくお話する人たちは
むーちゃんと同世代の子のご家族。
いままでごはんが話題に上ることはあんまりなかったのですが
ここ1~2週間は、それぞれ別の飼い主さんと
フードやらサプリやらの話で盛り上がることが続きました。
きっと、
若いころはあまり気にせずに済んでいたけれど
シニアになって、身体に不調が出てくるようになって
食べているものも含めて、いろいろ気になるようになった
ということなのかな、と思います。
私の知っている範囲では
ごはんとしてはドライフードのみ、
あるいは
ドライフードになにかしらトッピングしているおウチが多いのですが
それは「手作りは面倒」とか「時間がない」とか
手間を惜しむ気持ちからというよりも
世の中一般の認識が
「犬の主食はドライフード」という
”ドライフード神話”的な理由が大きいような気がするし
ブリーダーや動物病院で
ドライフードを勧められることが多いということも
あると思います。
でも
年を取るにつれて今までのように食べられなくなったり
なにかの不調で療法食に変えたらごはんを喜ばなくなったりで
「今のままでいいのかな」
と、自然と考えるようになってきたのではないでしょうか。
立ち話をしながら
願わくば、手作りも選択肢に入れてほしいなぁと思いました。
勧めたい気持ちはヤマヤマなれど
ごはん問題は意外とセンシティブ。
その子の詳細な背景を知らないままに
「手作りがいいよ!」とはなかなか言えません^^;
ドライフードは総合栄養食。
きちんと栄養基準が満たされているから安心。
むしろ、ドライフード以外でちゃんと栄養が摂れるのか?
そう考えている人は多いです。
でも、「ホントかな」と私は思います。
…というか、私にはそんな風には全く思えません。
この間、本棚で懐かしい本を見つけました。
むーちゃんがストルバイト尿症と膀胱炎を繰り返していた1歳前後の頃、
(今から11年前)
病院で「一生療法食を」と言われたことにショックを受けて
「そんなバカな」と、いろいろ情報を集めていた頃に読んだ
『ペットフードで健康になる』という本です。
もうあまり必要ないと思って、
陽の目を見ない奥の方に押しやられていました。
内容としては
ペットフードにはいろいろブラックな裏がある、
こんな危険な材料が使われているし
ペットフードによると思われる疾患が増えている。
だから、きちんと作られているフードを見極めましょう。
こんな良心的な作り手たちがいますよ!
…ということなのですが
この本に書かれていることは
当時の私にはかなりショックでした。
(2005年刊行の本なので、今はここまで酷くないんじゃないかと思いますが)
古い本なので
紹介されているフードの作り手の中には既に存在していないところもあって
(良心的なフードはあまり売れなかったということなのでしょうか><)
今となってはあまり参考になる本ではないかもしれません。
当時私が驚いたのは
市販されている多くのフードには粗悪な肉が使われているとか、
驚きの酸化防止剤が使われれているとか、
原材料は80%しか表示しなくてもOKとか、
国産表示でも国産とは限らないとか、
実じゃなくて茎や芯を使っても、トウモロコシと書いていいとか、
そんな、今なら多くの人が知っているような業界裏話ではなくて
(私にはそれも少なからず驚きでしたが)
取材に応えている獣医師たちの話でした。
(皆、病院名も含めて実名です。
我が家の犬たちも、その後その中の一つの病院に診ていただくようになりました。)
今回改めて読み返してみると
例えば
★FUSという猫特有の尿路系疾患や尿結石は
ドライフードや猫缶などの市販のフードを食べていない子には
ほぼ100%ない
★〇〇アレルギーという子は〇〇が含まれるフードを食べた時に症状が出ても〇〇そのものを食べても大丈夫な子が多い
★アレルギーの検査はあてにならない
(真に受けていたら食べるものがなくなるほど、アレルギーという結果が出る子が多いと。
これは師匠である森先生もよくおっしゃっています)
などなど。
また、本の中では獣医師たちが口をそろえて
「ペットフードがガンを作る」と言っていて
それも当時はショックでした。
これは、必ずしもデータなどの根拠があるわけではないけれど
(そんな研究はフードメーカーの資金力なしでは無理とのこと。
でも当然フードメーカーはそんな研究にはお金は出しませんよね><)
長年の診療の中での実感として、
(患者の症例データを検証している病院も)
フードの普及とともにがんが増えているのは間違いないと。
しかも昔はほとんど例のなかった
肝臓がんや肝細胞がん、脾臓がんの割合が驚くほど増えたそうなのです。
…というところで、まだまだ途中ですが
長くなっちゃったので続きは後ほど。
0コメント